

冬から春にかけてしぼられたお酒は、夏を迎える頃に荒々しさがやわらいでまろみをおびます。そのフレッシュな味わいに、いっさいの火入れをせずに低温熟成させた本生でお届けするのが夏の生酒。
さわやかな香りと清涼感あふれる涼味が汗ばむ季節にうれしい夏の味わいです
(夏の生酒)は本生。冬に絞られたお酒をいっさい「火入れ」をせずに低温熟成させ、夏を迎える5月から8月にかけて出荷します。
デリケートなお酒なので、その昔は夏場に生酒は飲めませんでした。貯蔵・流通・梱包技術が整備された今だからこそ楽しめる贅沢な味わいです
生酒
お酒はたいてい「火入れ」という低温殺菌をほどこされますが、この「火入れ」をいっさい行わないのが「生(ほんなま)」「生々(なまなま)」とも呼ばれます。お酒の中の酵母がまだ活きているため、味わいが変質しないよう、低温で大切に貯蔵されます。
〈夏の生酒〉の特徴は、なんといっても清涼感あふれるみずみずしい味わい。華やかな香りとフレッシュ感は新酒の頃そのままに、と同時に、搾りたての頃の跳ねるような荒々しさはなりをひそめ、まろみをおびたやわらかな口当たりを楽しめます。
飲み比べるとわかりやすいのですが、他の日本酒が「重い」と感じるときにでも、その口当たりの軽やかさ、爽やかさには驚いてしまうはず。同じ冷えたお酒でも、本生酒の冷酒は、ひと味違うのです。ぜひ一度、暑い盛りにお試しを。
冷えたグラスを口に運べば、華やかな芳香が広がり、軽快ではつらつとした味わいが駆けぬける−−“涼味”とは、こういうものか、と心底、実感できます。その味わいは「冷」というより「涼」。たとえて言うなら、キンキンに冷えたクーラーの冷気ではなく、夕立ちのあとにサッとふく涼風の心地よさ。昼間の暑さと戦っていた身体に、ほっと一息つかせてくれる爽やかさです。
夏に旬なお酒〈夏の生酒〉の爽やかな味わいは、汗ばむ季節にぴったり。キリリと冷やしてお召しあがりください。
いっさいの火入れをしない本格生酒は、とてもデリケートなお酒です。酵母がまだ生きているから、味わいも変化しやすいのでご注意を。
フレッシュなままの味わいをみなさまに楽しんでいただくため、日本名門酒会では、〈夏の生酒〉を蔵元から酒販店までクール便で直送しています。冬に搾られたお酒の美味しさを損なわぬよう、蔵元で0℃前後で熟成されたお酒は、冷たいままお店に運ばれ、冷蔵庫に保管されます。
せっかくの味わいを壊さぬよう、飲まれる皆さまも、買って帰ったらすみやかに冷蔵庫に入れ、ひんやり冷えたところをお楽しみください